今月から、訪問歯科診療コラムを始めました。
第一回目のテーマは、
「高齢者のための歯ブラシの選び方」 です。
高齢者にとっての歯みがきの目的は、プラークの除去・むし歯や歯周病予防だけでなく誤嚥性肺炎を予防すること。
毎日使う歯ブラシは、歯の表面や歯と歯の間、歯ぐきとの境目にしっかりと当たるものを選ぶ必要があります。
特に高齢者の方は、歯ぐきがが弱っているため、歯ぐきを傷つけないような歯ブラシ選びが大切です。
そこで、今回は高齢者の方への歯ブラシ選びのポイントをご紹介します。
1.毛の硬さは「ソフト」なものを
高齢者は、歯ぐきや歯のエナメル質が弱まり、傷つきやすくなっているため、毛の硬さはできるだけ柔らかいものを選びましょう。
2.ヘッドの大きさは「コンパクト」なものを
開口が困難な場合にも、ヘッドが小さいとお口の中に入りやすく、小回りが利きます。ヘッドが大きいと圧力が分散してしまい、清掃能力が落ちてしまいます。
3.ハンドルは「ストレート」なものを
持ち手部分は、まっすぐな太いものだと持ちやすく、握力が低下した方でも握りやすく安定します。
4.毛先は「平ら」なものを
毛先は平らのものと、山形のものがあります。山形の毛先は歯の形状によくフィットする印象ですが、実は毛先がすぐに寝てしまうため、うまく汚れをかき出せなくなります。
正しい歯ブラシ選びで、効率よく口腔内を清潔に保ちましょう。お口の健康は心の健康にもつながります。
大野城市の御笠川デンタルクリニック ヒカリでは、通院が難しい方のご自宅や施設にお伺いして、口腔ケアを行っております。
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