今月の訪問歯科診療コラムをお届けします。
第26回目のテーマは、
「“食べる”のためにチェック」
です。
“食べる”には、口腔状態だけでなく、姿勢や食物形態、食事動作(食具を変える)など、
摂食状況(食事時間を変える)などの多くの要素があります。
また、咀嚼・姿勢・呼吸状態の3つの要素が強く関係していることがわかっています。
食べられない人の方が食べる意欲が強く、一見全身状態が悪くても食べられたりするのです。
“意欲がない”“全身状態が悪い”などの理由で食事を止めるのは根拠がなく、
きちんと“食べる評価”して対応を決める必要があります。
咀嚼
● 舌の動き
舌を半分以上口の外まで出せて、上下左右動かせる?
● モグモグチェック
ガーゼなどを噛んでもらい、モグモグできる?水やお茶をむせずにゴックンできる?
● ゴッグンチェック
舌を半分以上口の外まで出せて、上下左右動かせる?
呼吸
● 全身
呼吸を浅くするお薬(睡眠薬、抗精神病薬など)のんでない?
● 口の中
口の中に痰がたまってない?ゴロゴロ音しない?
● のど
のどに痰がたまってない?
● 肺
呼吸数が速かったり、遅かったりしてない?サチュレーション装着時、血中酸素飽和度低下してない?
姿勢
● 全身
肩が平行で座ってる?つらそうじゃない?
● 目
目線が合うかどうか
● あご
あごはひいて座れてる?亀背でない?
● くび
のどは緊張してない?
● うで
震えたりしてない?利き腕をスムーズに口に近づけられる?
● あし
股・膝・足関節が90°になっている?足裏全体が床に着き、踏ん張れそう?
※ベッドの場合は、板や毛布で足底・膝下・骨盤がサポートされている?
福岡県大野城市の医療法人ゼロMT 御笠川デンタルクリニック ヒカリでは、通院が難しい方のご自宅や施設にお伺いして、歯の治療や口腔ケアを行っております。
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